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コラム

キャリアデザインを考える

キャリアデザインとは、自身のキャリアにおける理想や目標を描き、その実現のために計画を練り、行動していくことです。 終身雇用や年功序列のような日本型の雇用システムの継続が難しいというニュースも見受けられるようになり、人材の流動性が高まっている昨今においては、自分の働き方を自分で選ぶことが重要になってきました。 そういった状況もあり、自身のキャリアデザインを主体的に考える必要性が高まっています。

いつ、何をするべきかの目標になる

キャリアデザインを考えることで、いつどのような経験を積むべきか・スキルを身に付けるべきかなどを逆算できます。また、自分が今とっている行動が、長いキャリアデザインのなかでどこに位置しているのか常に意識できるようになります。自身の考えたキャリアデザインに対して、不足している経験・スキルがあると気付くことができれば、それを補うために行動を起こすこともできます。
逆に、キャリアデザインが全くないままだと、自身に必要な経験・スキルなどに気付けず、将来的に困る場面が生じる可能性もあります。

理想と目標を見付ける

  • 実現したいことを考える

もし仕事を通して実現したいことがあるならば、実現したいことからキャリアデザインを考えるのが良いでしょう。 また、「社会に貢献したい」などのように抽象的な場合などは、どのような仕事であれば自分の実現したいこととマッチするのかという観点から、業種・職種・企業のビジョンなどを考えていくと、より具体的なキャリアの選択肢を想定できるでしょう。

  • 好きなことから考える

好きなことを仕事にするという意見もよく聞かれます。キャリアデザインを考える際にも好きなことからアプローチをする方法もあります。 人生100年時代ともいわれる昨今、長期的にキャリアを考えたときに、自分が興味を絶やさずにいつまでも情熱を注ぐことができる仕事であることは重要な観点の一つと言えるでしょう。

  • 今のキャリアから考える

自分がこれまでに積み上げてきたキャリアから、新たに今後のキャリアをデザインするのも一つの方法です。何か一つの業種や職種をやり続けているのであれば、それを継続することによってより高いレベルを目指すという選択肢もありますし、今までの経験を生かせる異業種へチャレンジするのも良いでしょう。 自分のこれまでのキャリアを棚卸しすることによって、自分が今後どうしたいのかがおのずと見えてくるかもしれません。これまで積み上げてきたものと向き合い、あらためて未来の自分像を考えてみましょう。

  • 働き方から考える

仕事は人生において多くの時間を費やすものとなる場合が多いです。仕事で実現したい具体的な目標に限らず、理想の生活を描くという視点もあるでしょう。 「海外在住」「田舎暮らし」「早期リタイア」「家族との時間を確保」など、まずは自分の人生のなかで仕事をどう位置付けていくのか、仕事以外で実現したいことのために何を達成するべきかという観点で、理想の働き方を描いてみるという方法もあります。

次に理想と目標の達成手段を考える

  • 必要な経験・スキルを洗い出す

自分が描いたキャリアデザインを現実にするためには、どのような経験やスキルが必要なのかを調べることも大事です。 自身のキャリアデザインのなかで、理想とする業種・職種・業務内容・役職などを実現するためには、経験やスキルが必要になってくるものです。 目標を達成するために、さらには理想を現実にするために、どのタイミングで・どのような経験・スキルが必要になるかを洗い出し、辿るべきプロセスをきちんと押さえておきましょう。

  • 具体的な計画を作成する

キャリアデザインは全くの夢物語を描くことではありません。自分が理想とする働き方・生き方という長期の視点から逆算して、その理想を現実にするための具体的な行動計画を立てることが重要です。 どこでどのような経験を積み、どのようなスキルを身に付けたいのか。そこでどのようなポジションや立場になりたいのか。これらを時系列に沿って目標として設定することで、その時々の行動指針が見えてくるはずです。

キャリアデザインの注意点

ここまでキャリアデザインの考え方や進め方について紹介してきましたが、注意していただきたい点があります。
それは「描いたキャリアデザインに固執しすぎることはない」ということです。キャリアデザインは実現可能なプランとして設計し、行動に移していくのですが、人生何があるかわかりません。途中で考えが変わることもあり得ますし、外的要因によって断念せざるを得ないこともあるかもしれません。 一回決めたことだからと、現実から乖離してしまったキャリアデザインに引っ張られては本末転倒です。キャリアデザインは状況に応じて柔軟に軌道修正し、場合によっては白紙に戻すことも可能性としてあるくらいの意識で考えると良いかもしれません。