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コラム

キャリアを考える

キャリアという言葉を聞くと、職歴、経歴などの意味を連想する方が多いのではないでしょうか。多様な意味を持つキャリアという言葉の定義を一つに決めるのは難しいですが、世界16カ国が採用しているキャリアカウンセリングに関するグローバル資格「GCDF(Global Career Development Facilitator)」では、キャリアという言葉を次のように定義しています。
「個人が生涯を通じた職業選択にかかわる活動・態度と、『働くこと』にまつわる自由時間、余暇、学習、家族との活動などを含んだ個人の生涯にわたる生き方(ライフスタイル)のプロセス」 つまりキャリアとは職業に関することにとどまらず、「生き方そのもの」のことだと捉えることができます。

キャリアプランニングの過程

  • 自己理解(Self)

職業への興味・関心、自己の価値観、抱えている問題などに関する情報を収集します。
キャリアプランニングをするうえで時間をしっかりとりたい過程が「自己理解」です。方法に正解はありません。自己理解に関する本やWebサイトは多いのでそれらを参考にしてみるのもおすすめです。

  • 選択肢に関する情報収集(Option)

職業・仕事について調べるなど、就職の可能性に関する情報を収集します。
自己理解の後に行いたいのが、職業の「選択肢に関する情報収集」です。例えば、自己理解を行い、「営業としてもっと責任のある立場で働きたい」「リモートワークの環境が推奨されている職場がいい」という志向があるとわかった場合、「求めるポジションはどのような会社にあるのか」「どのような仕事内容で、必要なスキル・条件は何か」といった具体的な情報を、求人を閲覧したり、人材紹介会社に話を聞きにいったりすることによって集めます。 人材紹介会社の方とお話ししたり、求人を検索したりすることで、どのような選択肢があるのかを確認できます。

  • 統合・意思決定(Match)

自己理解と選択肢に関する情報収集が終わったら、次はそれらを統合し、方向性の意思決定を行います。まず、キャリアの可能性、自分にとっての価値を踏まえて、メリット・デメリット、障害となること、必要な準備について、長期・短期的な目線で考えます。
例えば、会社Aは「給与は上がるがリモートワークの環境は整っていない」、会社Bは「給与は上がらないものの、リモートワークの環境が整っている」という場合、それぞれのメリット・デメリットを自分の価値観と照らし合わせ、どちらが今の自分に適した会社かを選択します。人生の充実度を高めるのは、「その時々にふさわしい経験」なので、自己理解で得た自分自身の価値基準・判断軸をもとに、自身にとってどのようなことが大切かを見極め、「統合・意思決定」をしてください。

  • 目標設定・行動(Action)

目標を設定し、その達成のために必要なステップを考えます。進む方向を決めた後は、目標を決めて行動に移すのみですので、転職であれば履歴書・職務経歴書や面接の準備など、いつまでに何をするのか、計画を立て進めていきましょう。

まとめ

キャリアプランニングをするうえで最も大事なのは「自分にとって何が重要なのか」を深く考えることです。キャリアカウンセリングに関するグローバル資格GCDFでは、キャリアを職業に関することだけでなく、「生き方そのもの」という意味で捉えています。時間がかかるかもしれませんが、自己理解をしっかりと行い、後悔のない意思決定ができるようにしましょう。